東京理科大学 辻本研究室 江戸東京都市防災ブログ

江戸の防災・東京の防災について日々感じる事を書くサイト

辻本先生・西田先生の下で、主に「都市防災」「防災にまつわる法規制」「江戸の大火」について研究を続けています。
ここでは、各自の研究内容・研究に関する情報の他、日々アンテナを張って得られた「防災に関するさまざまな情報」も発信していきたいと思っております。

執筆:東京理科大学 辻本研究室
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(辻本の防火・防災随筆 その1) 「長くて高い」
 司馬遼太郎 街道をゆく27 (因幡・伯耆のみち、檮原街道)には「伯耆の鰯売り」の項に、名和長高という武士が後醍醐天皇から「長くて高いのは危険なことではないか」と指摘され、長年という名が与えられた話が載っている。14世紀の人の自然な感情として、(多分、塔のように)長いものが高い状態にあることは「危険」と認識していたのであろう。順を変えて、「高くて長い」とすると危険のイメージはあまり湧かないので、やはり塔状のものは不安定に感じられる、ということだろう。
 ということで、本題は昨今、都心に雨後の筍のように建築されている集合住宅。エコブームに便乗した、土建屋のコンパクトシティ構想で、都心に超高層住宅が林立している。火災の面からそこが気になるのは、建物隅角部でのスパンドレル(腰壁)の短さである。100mを越える集合住宅では、眺望が拡がり豊かな感じがするため、隅角部の部屋ではスパンドレルが法定の90cmギリギリまで削られているように見える。
 このスパンドレル設置の義務化は、ある住戸から出火した時に火災が出火住戸に留まり、上の階に容易に延焼しないように求めるもので、90cmは経験的に設定された値で、延焼を100%防ぐために十分な長さではない。ということで、詳細は省略するが、「長くて高い」の持つ不安をぬぐうためにも、万一の場合に余裕のある設計を望みたい。
| 防火・防災随筆 | 08:24 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
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