東京理科大学 辻本研究室 江戸東京都市防災ブログ

江戸の防災・東京の防災について日々感じる事を書くサイト

辻本先生・西田先生の下で、主に「都市防災」「防災にまつわる法規制」「江戸の大火」について研究を続けています。
ここでは、各自の研究内容・研究に関する情報の他、日々アンテナを張って得られた「防災に関するさまざまな情報」も発信していきたいと思っております。

執筆:東京理科大学 辻本研究室
<< ちょっとビックリ! | main | 立て続けのブログですが・・・ >>
スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

| - | | - | - | pookmark |
2011/5/9

永らくのご無沙汰です。

初めての単著(火災の科学、中公新書ラクレ、310日発売)に時間を取られ、ようやく解放されたと思ったら、発売翌日に「未曽有」の東日本大震災が起こりました。「未曽有」の言葉は、有史以来の地震の規模に対してではなく、津波について深く知ろうとしなかった自分への自戒のつもりで使っています。津波の先端が高速道路を飲み込む姿を、テレビで生で見ながらも、あそこで停まるだろうと思っていた自分の想像力の無さを、ただただ、悔やむばかりです。

 11日当日は建築学会理事会で、小生が定款改正の説明を始めたところで、地震が発生し、即日、大震災調査復興本部長(関東選出2年目の副会長の宛て職)になり、気の休まらない日々を送っています。

 添付の主張(建築雑誌、20001)のように、車もクーラーも30年以上、拒否して、原発事故があっても大丈夫なライフスタイルを貫いてきた小生としては、言い方は悪いけど、「わが世の春」とでも言うべき状況です。ドライミストも夏の節電対策で注目されてるし、全くの門外漢なのにスリーマイルアイランド原子力発電所のVisitors Centerを二度(1982,99年)も訪問していることも不思議な予知能力?

 しかし、技術者としても研究者としても、現地調査や報告会ぐらいしかできない自分に、かなり気分的に沈んでおります。それでも色んなところからの問い合わせは来るし、所詮、小生にできることは現状分析。そこで、頑張ってなごミストブログ、都市防災ブログの両方に

A.   家庭用ドライミストの緊急事態(http://blog.livedoor.jp/misuto601/

B.   津波で流された自動車からの出火危険

を書きました。ご一読いただければ幸いです。


B.    津波で流された自動車からの出火危険

まずはスリーマイルアイランド原子力発電所の話。1979年に事故を起こした現場を見てみたいということで、1983年ワシントンでの国際会議のあと、学生さんに運転してもらって100キロ強のスリーマイルアイランドへ。(授業では川を遡上したので、ポトマック川と言ってましたが、このブログを書くので調べたらもう一本北側のサスケハナ川でした。授業で間違って教えられた皆さん、訂正です)スリーマイルアイランドの名は、周囲長が3マイルの川の中州から来ているのですが、川沿いにあることしか知識がない状態で雨の中、目前に巨大な冷却塔が現れた時は感激しました。もっと驚いたのは、原子力発電所が最もよく見通せる川沿いにVisitors Centerがあって、センターの建物内で事故の詳しい説明が展示され、建物横の芝生には現在の放射能の強さを示す計測器がずらっと並んでいたこと。観光地とは言わないまでも、観光モードの展示だったこと、世界のワシントンから100キロちょっと(ボルチモアからなら真北に80キロ)のところに原発があることが、アメリカの度胸の良さを感じさせました。99年はさすがにもう事故から20年経ったのでVisitors Centerも閉鎖か、やっていてもさびれているだろうと確認の意味で行ってみました。結果は、展示の中身がエコロジーを加味したものにはなっていましたが、相変わらずで、歴史はきちんと残すという意味でも感心しました。

我々が東京から100キロのところに原発を作れたか?東海村の人身事故現場をきちんと保存して居るのか?問うべきことは沢山、あります。

さて、今度の東日本大震災については、まだまとまった意見が書けません。ただ少し現場を見させてもらった仙台市での経験から、火災の専門家として気になることを。題名の、津波で流された自動車からの出火危険です。大きな驚きは、津波からの避難が自家用車で行われること、そしてまさしく、その自動車が流され、相互に、もしくは建築物にぶつかるなどして出火していることです。避難するための道具が、自分を追い詰める道具になる可能性がある点は、やはり言っておく必要があります。実際、避難者が乗り入れた車が流されて出火し、避難先の小学校が燃えたという例があるようです。

添付の主張のように、車は走る凶器です。災害から逃れる道具としても、これに頼らざるを得ない社会は、やはり変えないといけない、と考えます。 

| 火災・防災 | 10:49 | comments(0) | - | pookmark |
スポンサーサイト
| - | 10:49 | - | - | pookmark |
コメント
コメントする









CALENDAR
S M T W T F S
      1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
3031     
<< July 2017 >>
SPONSORED LINKS
SELECTED ENTRIES
CATEGORIES
ARCHIVES
RECENT COMMENT
RECENT TRACKBACK
モバイル
qrcode
LINKS
PROFILE